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理学療法士 哲学 科学 技術

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 世間では理学療法士は技術職と言われています。技術とは上手にある物を扱う技です。何を上手く扱う技をもっているのかといえば、身体や生活における運動の関係する分野の専門家といわれています。理学療法士実際には医療・福祉・教育・スポーツ等多様な分野で活躍しているので、全部の分野ができる理学療法士は少ないと思います。特定の活動分野を持っていてそこでの専門技術を持っているというのが普通でしょう。 技はアートであり言葉にするのが難しい部分を含んでいます。技の裏には法則や理論があります。科学的な背景といわれるものでしょうか。特に医療系専門職では科学的である事を求められます。そして最後に哲学を持っていることも求められます。理学療法を使って何をしたいのか、何のために理学療法を行うのかという事を理解するためです。 理学療法は技術であり、科学であり、哲学であるとはよく言われることです。これは理学療法がそういうものだと説明しているとも考えられますが、理学療法士には技術と科学と哲学が必要だ言っているとも思われます。 地図に例えてみます。近所の小学校の場所を説明するのに簡単な案内図を描くことがあります。その小学校まで行くためにはそれが一番利用しやすい効果的な地図ということになります。隣の市までいくためには県の道路地図も必要かもしれません。他県まで行くのならばさらに広範囲の含まれた地図が必要です。行く場所によって色々な地図が必要になります。 プロはある範囲ですが様々な状況に適格に対応しなければなりません。理学療法士が業務を行う際には技術・科学・哲学が必要だというのは一枚の地図ではダメだよと沢山の地図をもとうと言うことではないでしょうか。 こどもリハかわせみ

理学療法士の意志決定に影響する自分自身

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 理学療法士がある患者さんにどのように関わればいいのか?その意志決定に係るものって大きく2つあると思います。 1つは患者さんの情報を分析統合する過程です。 もう1つは理学療法士自身の在り方・考え方です。哲学だったり職業倫理だったりです。もっと平たく言えば「理学療法士の仕事の目的は何か?」「理学療法士はどのような事に価値をおくのか?」などについての考えです。 患者さんの側の情報を論理的に分析する(クリニカルリーズニング)だけで治療行為の内容は決まっていません。その理学療法士自身の在り方が治療や支援に影響しています。その理学療法士が持つ価値観が少なからずクリニカルリーズニングの結果としての治療行為や支援行為に影響をあたえています。 理学療法士の価値観や態度についてあなたは誰かに教わったことはありませんか。就職した最初の頃のオリエンテーションで聞いたくらいでしょうか。いやいや職場の先輩や上司の背中を見て暗黙の裡に教えられているものってありますよね。 背中を見て感じるだけでなく言葉にして伝えられたことはりませんか。「能力を見るのか、障害をみるのか」「治療なのか支援なのか」「治療者主体なのか本人主体なのか」になどついて支援モデルとして説明を受けたことはありませんか。 きっとありますよね。 支援モデルの問題=支援哲学の問題です。目的や価値観を考える中で出てくる問題です。人からこうすべきと言われたことを鵜呑みにすることではなく、自分の生活実感とすり合わせて、自分で納得ができるまで考える問題です。あなたはそういう事について考えることは得意ではありませんか。でも私は大切な事だと思います。 こどもリハかわせみ

障害のある子が生き生きと過ごすお手伝い

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 厚生労働省の小児地域包括支援システム構想では医療機関・福祉機関・教育機関が情報連携しながらそれぞれ違った目的を持って支援にあたる計画です。 それぞれの施設の目的はありながらもチームワークで支援するとなれば、チーム全体の支援目的がイメージできなければなりません。小児地域包括支援システム全体の目的とはなんでしょうか。一口で言ってそれは「子ども達が生き生きと過ごせるよう支援する」こでではないでしょうか。 さてそれでは生き生きと過ごしてもらうにはどうすればいいのでしょうか。それは一人一人の要求・欲求に応じた支援が提供されるという事ではないでしょうか。 要求・欲求といえば有名なのがマズローの欲求5段階説です。 これを施設の種類で考えると病院では生理的欲求や安全欲求を支援する比重が大きく、教育施設や福祉施設で社会的欲求・承認欲求・自己実現欲求を支援する比率が大きくなるといえるのではないでしょうか。その上で、大きな目的としてはどの施設も子どもの欲求を支援するというわけです。 こどもリハかわせみ

乳幼児における本人中心アプローチについて

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 障害者支援における本人中心アプローチとは、支援を受ける障害者本人が、どのような生活を送りたいか、どんなことに挑戦したいか、といった意向を尊重し、意思決定の主体となる考え方のことです。これは、支援者が「この人にはこれが良いだろう」と一方的に決めるのではなく、あくまで本人の自己決定を最大限に尊重するアプローチです。 乳幼児に適応する場合は本人が自分で要望を述べることは難しいので二つの補完的な対応で要望を聞いていくことが中心となります。 ①家族が子どもに代わって要望を述べ 言葉の世界で対応できるのである意味明快ですが、親も明確に要望を言語化できるとは限ら ないの要望を聞き出す時の様々なサポートは必要です。 ②セラピストが子どもに共感する中で何が本人の要望であるかを感じ取り解釈し、試しながら決定していく。 前言語の世界で感覚や運動を総動員して子どもと共感しながらつきあうことでその子が何に向かっていこうとしているのかをつかもうとする試みです。明確な決定はしにくいので仮設検証のスタイルをとって時間をかけて要望を特定していきます。現象学的アプローチと呼ばれたり、間主観性アプローチといわれています。 こどもリハかわせみ

子どもにかかわる若い理学療法士へ

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 私はみなさんには理学療法に関する知識・技術を極めながらも、人間というものについてさらに 広く深い理解に基づいた理学療法士になってほしいと思います。 私が理学療法士の視覚を取得したのは30年以上前になります。その頃は大部分の理学療法士は医療系の職場で働いていました。いまではスポーツ・教育・障害福祉など様々な分野で多くの理学療法士が働いています。 大学を出て最初の仕事が理学療法士と言う人もいれば、他の分野で働いたのちより運動障害への専門的な知識を求めて理学療法士になったと言う人もいます。 教育や福祉は人間の成長や生活を支援する分野で、理学療法よりも幅広く全体的な人間について学んで仕事にあたっています。 理学療法は意義ある奥深い仕事ですが、それだけではなく作業療法や社会福祉・教育など他の分野の勉強をしていくことで新しい分野で仕事ができたり、障害をもった方によりよい支援が出来たりする場合も多いと思います。 理学療法士であるあなたは人としてのあなたの一部でしかないのです。あなたには多くの可能性があるのです。自由に夢を持って仕事をしてください。

理学療法における本人主体アプローチやストレングスアプローチの重要性

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日本において障害をもった子どもの理学療法を行う上で、今の時代に一番意識すべきことはなんでしょうか。 私はそれは「本人・家族の希望を聞くこと」と「強みやできることをを生かすこと」ではないかと思います。それを意識することで障害をもった子どもに対する理学療法士が患者はもとより病院・施設・学校・家庭で関わる多くの専門家からも一層認められると考えます。 理学療法士の働く分野は医療にとどまらず、スポーツ、教育、福祉に広がってきています。しかし、日本における理学療法士は医学の専門職として始まった歴史があります。医療の分野は予防医学・治療医学・リハビリテーション医学があり、それぞれの分野は重なりがありそこには独特の文化があることを自覚すべきでしょう。独特の文化とは心身機能構造の改善への偏重です。 理学療法士はこれまでそこにうまくフィットしていたともいえるかもしれません。しかし、慢性疾患や障害を持った子どもへの理学療法において本人主体や本人の強みを生かす考え方が重要であることは世界の常識でしょう。そこにフィットできなければ患者に良い支援は提供できず、良い支援が提供できなければ多くの分野に進出しても成功できないのは明らかです。他の職種にその立場を奪われるでしょう。 私達は日々自分の周りの人々との関係の中で生きています。特に日本においては暗黙の社会的なルールを重視する文化があります。これは私達の心の中に確実にあり変えようがないものです。日本人が医療行為を行えは日本人の文化の影響をうけたものになります。まず自分の考え方・行動の根本にあるものを客観的にクールに考えてみることが需要ではないでしょうか。自分たちの心の中で本当にやりたい支援をできるように闘う事は必要不可欠なのです。日本の理学療法創成期からの先輩方がそのように闘ってきたから今がある事も忘れてはいけません こどもリハかわせみ 。

定頸 機能と活動

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 定頸とは ①検査者が赤ちゃんの上体を垂直に保持した時に垂直に頭部が維持できる ②検査者が赤ちゃん上体を傾けても頭部を垂直に戻せる ③検査者が赤ちゃんので上体を保持した状態で赤ちゃんは自由に色々な方向に顔を向けることができる 状態と言われています。時期的には4カ月前後で定頸に達する子どもが多いとされています。 定頸は運動機能の発達を示す1つの指標ですが、この頃の赤ちゃんは次のような活動がみられます。 ①離乳食がはじまる ②見たものに手を伸ばして触る ③手と手の接触がはじまる。 ④腹臥位で肘で支えて頭をあげる続けることができる。 運動機能と活動は相互に影響しいて、定頸すると活動がしやすくなりますし、逆に月齢に見合った活動を支援すると定頸という運動機能にも好影響を与えます。ここで言っているのは月齢にこだわって練習しましょうということではなく、運動は活動を促すし活動は運動を促すということです。 こどもリハかわせみ

発達性協調運動障害

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なぜ高い所が好き

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発達障害で不器用

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アテトーゼ型四肢麻痺 手を使う工夫

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お座りが上手になった赤ちゃんの特徴

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発達障害バランス

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自閉症スペクトラム 幼児期

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