理学療法士の意志決定に影響する自分自身

 理学療法士がある患者さんにどのように関わればいいのか?その意志決定に係るものって大きく2つあると思います。

1つは患者さんの情報を分析統合する過程です。

もう1つは理学療法士自身の在り方・考え方です。哲学だったり職業倫理だったりです。もっと平たく言えば「理学療法士の仕事の目的は何か?」「理学療法士はどのような事に価値をおくのか?」などについての考えです。

患者さんの側の情報を論理的に分析する(クリニカルリーズニング)だけで治療行為の内容は決まっていません。その理学療法士自身の在り方が治療や支援に影響しています。その理学療法士が持つ価値観が少なからずクリニカルリーズニングの結果としての治療行為や支援行為に影響をあたえています。

理学療法士の価値観や態度についてあなたは誰かに教わったことはありませんか。就職した最初の頃のオリエンテーションで聞いたくらいでしょうか。いやいや職場の先輩や上司の背中を見て暗黙の裡に教えられているものってありますよね。

背中を見て感じるだけでなく言葉にして伝えられたことはりませんか。「能力を見るのか、障害をみるのか」「治療なのか支援なのか」「治療者主体なのか本人主体なのか」になどついて支援モデルとして説明を受けたことはありませんか。
きっとありますよね。

支援モデルの問題=支援哲学の問題です。目的や価値観を考える中で出てくる問題です。人からこうすべきと言われたことを鵜呑みにすることではなく、自分の生活実感とすり合わせて、自分で納得ができるまで考える問題です。あなたはそういう事について考えることは得意ではありませんか。でも私は大切な事だと思います。







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