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運動の発達(意識・無意識)

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  運動の発達は運動の学習によってすすみます。運動は祖先が学習した運動と本人が学習したものがあります。 祖先が学習した運動の1つに移動があります。ハイハイや歩行は祖先が四つ足移動をしたり、歩いた時に学習され、既に赤ちゃんの脳の中にすでに記憶されています。そして時期がくると機能しだします。このような学習済みの運動の多くは無意識でできますが、斜面や段差など難しい環境で移動する時には意識を使って移動する必要があります。 自転車に乗っての移動などは本人が学習する運動です。本人が学習する運動は最初は意識を沢山使う必要があります。上手になってくると無意識で自転車にのれるようになります。 祖先が昔学習した運動は赤ちゃんの時にみられやすく、成長すると本人の意識を用いた学習が多く必要になってきます。そしてそれらは習熟すると又意識を必要としない運動になるのです。 運動の発達をみるということは、赤ちゃんの時なら最初は祖先から受け継いだ運動がしっかりとでるのかどうか、月齢が大きくなってくると新しい運動をどれだけ学習しているか、学習できるのかをみることになります。 こどもリハかわせみ

脳性麻痺児のリハビリテーション

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  脳性麻痺をもった子どもは機能障害が多様です。多様というのは1つは麻痺の種類・部位・重症度に違いがあります。又、同じ子どもでも年齢によって支援の内容が変化します。そのため支援にはある程度の専門性が必要になります。 支援の必要性が高い乳幼児期において医療から福祉への移行が言われて久しいですが、公的機関の財政面だけを考えて医療部門そのものを縮小しすぎていることはないのでしょうか。治療法は新しいものが開発されていきますし、それに伴い新しく対象者に加える必要性が生じるかもしれません。支援を進歩させていくためには人的財政的に力が必要です。 例えば成人期以降のリハビリテーション医療の関わりは明らかに不十分と思われます。脳性麻痺をもちながらも健康に楽しく暮らしていくためには成人期以降の医療の関わりは不可欠です。歩行可能な脳性麻痺児者は沢山いますが痛みなく、中年以降も歩行機能を維持できるための支援は現在の支援で十分なのでしょうか? 現在リハビリテーション関係者には様々な努力が求められています。それは対象となる方々を第一に考え、新しい支援の方法を開発し、財政面の獲得も考えるような多様な努力であると思います。 こどもリハかわせみ