ファクトシートとは一般市民向けの科学的知見に基づく概要書をいうそうです。ガイドラインのさらに短縮版のようなものでしょうか。 ファクトシートは健康に関する例としてはWHO(世界保健機関)がだしているWHOファクトシートがあります。これについては公益社団法人日本WHO協会が日本訳をだしています。 例えば脳性麻痺という疾患についてはWHOファクトシート(日本語版)には含まれていません。しかし、 America Academy for Cerebral Palsy and Developmental Medicine( AACPDM )や Cerebral Palsy Alliance Research Foundation ( CPARF ) などの団体は脳性麻痺フのァクトシートをだしています。ちなみにAACPDMのファクトシートには「成人脳性麻痺の痛みについてのファクトシート」や「脳性麻痺の疲労」について、「歩行の変化」など多岐にわたる興味深い内容が記載されています。 一般向けなので私の英語力でも何とか理解できるし、概要なので記載が短いので理解しやすいです。しかし、内容については本当の基礎的な話だけでなく、かなり様々な事が記載されていて、実際に脳性麻痺の方と関わる方が知っていることで大変役に立つことが書いてあるように思います。 様々な障害に対する科学の最新知見を一般の方にわかりやく解説した書籍やリーフレットは日本においてもさらに充実してくるといいと思います。日本ではヨコハマプロジェクトの「ダウン症のあるくらし」などとても良いと思いますが、もっといろんな障害に対するわかりやすいけど詳しい、そして最新の科学的知見を知らせた概要書がつくられるといいと思います。 こどもリハかわせみ