乳幼児における本人中心アプローチについて
障害者支援における本人中心アプローチとは、支援を受ける障害者本人が、どのような生活を送りたいか、どんなことに挑戦したいか、といった意向を尊重し、意思決定の主体となる考え方のことです。これは、支援者が「この人にはこれが良いだろう」と一方的に決めるのではなく、あくまで本人の自己決定を最大限に尊重するアプローチです。
乳幼児に適応する場合は本人が自分で要望を述べることは難しいので二つの補完的な対応で要望を聞いていくことが中心となります。
①家族が子どもに代わって要望を述べ
言葉の世界で対応できるのである意味明快ですが、親も明確に要望を言語化できるとは限ら ないの要望を聞き出す時の様々なサポートは必要です。
②セラピストが子どもに共感する中で何が本人の要望であるかを感じ取り解釈し、試しながら決定していく。
前言語の世界で感覚や運動を総動員して子どもと共感しながらつきあうことでその子が何に向かっていこうとしているのかをつかもうとする試みです。明確な決定はしにくいので仮設検証のスタイルをとって時間をかけて要望を特定していきます。現象学的アプローチと呼ばれたり、間主観性アプローチといわれています。
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