【座位保持】販売終了の銘機「らくちゃん」の機能と、今すぐできる“三角マット”を使った代用アイデア
床座り(床での座位保持)の訓練やリハビリで、長年多くの現場やご家庭を支えてきたパシフィックサプライの「らくちゃん」。
身体の前面をしっかり支えて、子どもたちの「やってみたい!」という意欲や自由な手操作を引き出してくれる素晴らしい道具ですよね。しかし残念なことに、らくちゃんは2023年10月をもって全サイズが販売終了(完売)となってしまいました。
「新しく購入したかったのに…」「似たような姿勢を作るにはどうしたらいい?」とお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、らくちゃんの優れた機能をおさらいしつつ、「身近なアイテムでらくちゃんに近い姿勢(前もたれ座位)を作る代替アイデア」をご紹介します!
1. そもそも「らくちゃん」の何が凄かったのか?(機能のおさらい)
らくちゃんの一番の魅力は、「安心して前もたれができる」という点です。
両手が自由になる: 前面をU字パッドで支えることで、後ろや横に倒れる恐怖心が減り、手元のおもちゃや課題に集中できます。
視野が広がる: 寝ている姿勢から「カチッ」と前を向く姿勢になるため、世界が一気に広がります。
自立を促す: 「支えられている」というよりは「自分で座っている」感覚を育てやすい構造になっていました。
2. 【代替案】「三角マット(ウェッジ)」を使った前もたれ座位
「らくちゃんが手に入らないなら、どうやって前傾姿勢を作ればいいの?」
その答えの一つが、リハビリ室や療育センターでおなじみの「三角マット(ウレタンウェッジ)」を活用する方法です。
▼ 具体的なセッティング方法
床にマット(プレイマットなど)を敷く。
子どもの前に三角マットの「斜面」が手前に来るように置く。
お腹や胸をその斜面にもたれかけさせるようにして、またぐ、または足を前に出して座らせる。
正面にテーブルや、お母さん・お父さんがおもちゃを持って座る。
このようにセッティングすることで、らくちゃんと同様に「適度な前傾姿勢」と「手の自由度」を確保することができます。
3. 単なる代用じゃない!三角マットならではの「メリット」
実は、三角マットを使ったアプローチには、らくちゃんにはない隠れたリハビリ効果(メリット)があります。
👆ウレタンの「沈み込み」がバランス能力を育てる
らくちゃんは金属フレームでしっかり固定されていますが、三角マットはウレタン素材です。 子どもが体重をかけると、その場所が**「微妙に沈み、わずかに動く」**という特性があります。
この「カチッと固まりすぎない環境」がポイント。わずかな揺らぎに対して、子どもは無意識に自分の筋肉を使ってバランスを取ろうとします。つまり、ただ姿勢を保つだけでなく、「座位バランスを改善する(自分でコントロールする)」というリハビリ目的も同時に果たすことができるのです。
まとめ
製品としての「らくちゃん」が手に入らなくなってしまったのは本当に残念ですが、その「前もたれで活動性を引き出す」というコンセプトは、身近な三角マットでも十分に再現・応用が可能です。
むしろ、ウレタンの適度な沈み込みを利用することで、より能動的なバランス訓練につなげることもできます。
「うちの子の座る姿勢、もう少し安定させたいな」と思ったら、ぜひ療育センターの先生(PTさんなど)とも相談しながら、三角マットでの前もたれ座位を試してみてくださいね!


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