理学療法士の目的は子どもに自信をつけること?

 DCD(発達性協調運動障害)の子どもでは高頻度で自信の低下がみられると言われています。自信の低下は運動活動だけにとどまらず全体の活動参加にも影響があると言われています。DCDの子どもに理学療法士が関わる時の目的とは何なのでしょうか。子どもの運動が上手になることでしょうか。確かにそうかもしれません。でも、もう少し細かくみてみましょう。

運動ができるためには3つのポイントがあります。

①予測性 「こうすればできるはず」がわかることです。自分から運動を始める時に課題解決が出来そうと思えることはとても大事になります。

②コントロール性 「自分で調整できる」ことです。運動課題に対して自分で試行錯誤してできていくことは運動の学習にとても大切です。

③再現性 「もう一回やってもできる」ことです。偶然できたもとても大切ですが、それだけでは十分ではありません。

ある運動課題において自分の脳が対応できるようになっている時、同時にその子の心理面からみると自信があるという状態といえます。自信はいいかえると「未来の自分の行動が、ある程度うまくいくと“身体でわかっている感覚”」です。

そのため、「運動が上手⇔自信がある」は実はとても近いところにあります。ですから、小児領域の理学療法士がDCDのある子どもに対応する時は現象面では何らかの運動ができるようにするという目的をもっているかもしれませんが、それは子どもの心理面では自信をつけることを目指していると言ってもいいと思います。




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