這い這いを促す

うつ伏せで余裕をもって遊べるようになるとこどもは這い這いをはじめます。

こどもに這い這い移動を促したい時は、這い這い移動の前提条件を整えるとよいと思います。前提条件は二つあります。

①遠いところにあるものや高いところにあるものへの興味がでること 生後6か月頃にこどもは上手に両眼でみたり、遠近感を感じたりという視機能が発達してきます。視力は0.07ぐらいですので遠くのものにピントを合わせるのはそれほど上手ではありませんが、動いているものやコントラストのあるものなどには興味をしめします。今までは手の届く世界よりも少し遠くや高いところにあっても触って確認したがります。

②側方や上方への重心移動ができるようになること   重心の側方への移動ができるようになると体重が乗っていない側の上肢・下肢を自由に動かすことができるようになります。これを交互に連続すると這い這いになります。うつ伏せで重心を高くすることができると膝や足で体重を支えることができます。そのためには上半身を高く上げることが必要です。体幹の筋肉が腰やお腹の部分までしっかりと働くことと、上肢の支えが肘の支えから掌の支えになることでそれが可能になります。

這い這い移動の準備活動

①ピボットターンが左右ともにできる ピボットターンとはうつ伏せで玩具などを追いかけて足の方向に回っていく運動です。一側への体重負荷と反対側の上下肢の運動を促します。


②手で支えて上半身をあげられる 赤いロールは座布団を丸めたりやお母さんの脚を使ってもできます。肘を伸ばすと掌が床につく高さがやりやすいです。簡単にできるようならばこどもの身体を少し頭の方にずらすと体幹の下の空間が大きくなり負荷も大きくなります。




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