動こうとしない赤ちゃん

赤ちゃんの中にはあまり自分から動こうとしない赤ちゃんもいます。動こうとしないというのは、例えば①座らせれば座れるけれど自分で、うつぶせから座ろうとしない、逆に座ったままうつ伏せになろうとしない②うつ伏せはできるが自分から這い這いをしない③仰向けにねているだけで寝返りしない

というような赤ちゃんです。色々な姿勢をとらせればその姿勢をとり続けることができるので、筋肉自体や姿勢保持や姿勢の立ち直りというような基礎的な神経の働きはそれほど悪くありません。そこで考えられる原因の一つとしては、動こうとする意欲や動くことの計画が弱いのではないかということです。

このような赤ちゃんに対して運動発達を支援する際の基本は

”とにかくその子の好きなものや遊びをみつけること、その子が動きやすい姿勢をみつけることから始める”

他の子どもと同じものを目指すのではなく、その子が受け入れられるものをさがすという態度が大切だと思います。

”ゆらしたり、くすぐったり、マッサージをしたりとその子の楽しめる体の感覚で遊んであげること”

子どもは運動自体を学習するのではなく、運動した時感じる感覚を学習します。学習された運動感覚は記憶されて、子どもが動こうと思った時に使われます。難しい言葉では体性感覚といいますが、体性感覚の経験を増やし神経が活動しやすい状態にすることも自発的な運動の基礎作りとして大切です。


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