重症心身障害児 筋緊張が強い場合
重症心身障害をもっている子は身体の動きが少ないので変形や拘縮を引き起こしやすい傾向があります。
しかし、一人一人の状態は違っています。小さい頃は筋緊張が低かった子もいますし、小さいころから筋緊張が高かった子もいます。
筋緊張が高い子の中にも伸展が強い子、屈曲が強い子、非対称がが強い子など色々です。
感覚の過敏、覚醒状態の問題、呼吸不全、逆嚥下がある子、てんかんなども筋緊張に影響しています。
そこで一人一人に合わせた対応を考えることが大切だと思います。
重度の子いつも同じような姿勢反応が強くでていることが多いです。例えば最初の絵のように屈曲の強い子はいつも屈曲傾向です。
理学療法士は実は隠れている別の姿勢反応を持っていないのかを根気よく探すということが大切になると思います。重い障害の子であってもその子の中に隠れている別の実力を探そうというわけです。
呼吸を楽にしてみたらどうか、上肢を伸ばしたらどうか、背中を伸ばしたらどうか、脚を伸ばしたらどうか色々試します。体調が安定していない子も多いので長く付き合っていくことで本人の調子を把握することも重要です。これはいいと思ってもその日が特別調子が良かったりということもあります。
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