療育に関わるチームの一員として


 療育にかかわる人は医療関係者、教育関係者、福祉関係者、家族など様々な立場の人がチームをつくって関わります。

療育にとって関わる人のチームワークが大切であるというこは、日本における療育創成期に活躍された先人も強調しています。

私は理学療法士ですので医学関係者としての教育を受けてきました。就職して数年たち私がまだ新人の理学療法士の頃に先輩理学療法士から、「脳性麻痺という障害ではなく、脳性麻痺をもった一人の子どもとして見る目をもってほしい。」と言われたことがあります。それは私にとって当時から非常に印象に残る言葉でした。今あらためて考えると理学療法士が障害をみる専門家だからこそ、あえて言われた言葉でもあると思いますし、そのような言葉をいってくれる理学療法士に会えたことはとても幸運であったとも思います。

脳性麻痺をもった子どもを一人の当たり前の子どもとしてみることができる理学療法士ならば、家族や、教育関係者、福祉関係者の意見にも真剣に耳を傾けたり、尊重したりできると思います。そのようなことができる理学療法士は良い療育チームのメンバーになるでしょう。教育関係者であれば反対に障害というものについての知識・技術にも目を向けていくことも必要になるのかもしれません。日常自分の得意分野を深める努力をしながらも、相手の得意分野にも理解・共感・尊重できるようになることが療育に関わるチームのメンバーには必要だと思います。

こどもリハビリ相談

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