子どもの中枢神経とやりとりするのはセラピストの醍醐味
随分前の事になりますが、小児の理学療法の研修でインストラクターから「子どもの中枢神経とやりとりをしていると感じられる経験を多くの若いセラピストに味わってほしい。」というようなことを言われたことがあります。昔のことなので正確には何て言ったのか忘れてしましましたが、そのようなニュアンスだったと思います。
子どもの中枢神経とやりとりをしている経験とはどんなことを指していたのでしょうか。
すでに子どもができている事を行っている時は、子ども自身の中では当然自分の中枢神経系とのやりとりがあるわけですが、セラピストが何か影響を与えているわけではなく、子どもの中で完結している状態のように思います。
セラピストが無理に子どもができないことをやらせようとする時は、子どもの中枢神経にとってこれまで獲得している方法では対応できないことを体験させていはいますが、それだけでは子ども自身の中枢神経の状態を変化させているとはいえないでしょう。
子どもが何かそれまでと違う方法で新しい課題をクリアできた時、そしてその事に喜びを感じられた時にはじめて子どもの中枢神経に変化がみられたのだと思えます。
日々新たに、目の前にいる子どもの一人一人全員に、そのような体験を作ろうとするとても強い熱意を持ったセラピストにこれまで多くの事を教えてもらったと思っています。
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