姿勢と運動 安定と運動

運動は姿勢の連続した変化だといわれることがあります。

絵は立ち上がり動作を示したものです。座位と立位は姿勢で、立ち上がっていく経過動作は運動というように思われるかもしれませんが、私たちは立ち上がり動作を途中で停止することができます。中腰でも動きが停止すれば姿勢になります。私たちの運動の中には必ず姿勢が含まれています。

勢いをつけて立ち上がる時は途中で運動を止めることは難しいかもしれませんが、ゆっくりと立ち上がろうとすれば止まることができます。

人間の場合は動きが停止するということは、イコール筋活動が停止するという事ではありません。筋活動はありながら、重力や加速度との平衡状態が保たれて運動が止まっている状態です。姿勢によっては、筋活動は動いている時より強くなる必要があります。中腰姿勢で静止すると脚がプルプルしてきます。

赤ちゃんの発達では動くことが先に獲得され、止められるようになった後、コントロールして動かすことができるようになります。例えば頭部コントロールの発達では、①頭を持ち合上げられるようになる⇒②頭を保持できるようになる⇒③自由に頭を動かすことができるようになるという順序があります。

これは筋肉で考えると納得しやすいかもしれせん。頭を持ち上げるだけなら首の周囲の一部の筋肉だけ使えばできますが、保持しようとすれば首の周りの全部の筋肉や胴体の筋肉も同時に活動しなければなりません。さらに自由に動かすためには筋肉の収縮の程度を筋肉ごとに変化させる必要があります。

こどもリハかわせみ









コメント

このブログの人気の投稿

つま先歩き(尖足歩行)

F-word (障害児の生活機能把握の考え方)

運動発達② 乳児の姿勢 生後3カ月 正中位指向