脳性麻痺痙直型四肢麻痺 座位

脳性麻痺で痙直型四肢麻痺を持った子どもの中には円背が強い子どもがいます。脊柱が屈曲しているだけでなく、肩甲骨が外側位置すると肩の付け根の位置が前方になります。骨盤が後ろに傾くため股関節が十分に屈曲しません。

このような姿勢をしていうることによるマイナス面は
①重心線が脊柱前方を通るため、将来頭部や体幹の重さにより脊柱屈曲が強まる危険がある
②背中が丸くなったり、肩甲骨が身体の外側に位置すると首や上肢の随意運動がしにくくなる
③股関節がしっかり曲がることが少ないと座位でお尻が前方にすべり座りにくい座位機能の低下につながる

このようなマイナス面が大きくならないようにする対策として下の絵のように大人が介助して背中をのばしてあげる運動プログラムがあります。
その効果は
①座位の際の体重の関わる場所や、背中を伸ばす時に力をいれる筋肉本人がわかりやすくなる
②ストレッチ運動となって筋肉の短縮を予防する
などがあります。

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