脳性麻痺 痙直型両麻痺 理学療法

脳性麻痺の痙直型両麻痺は痙性麻痺が下部体幹から下肢にかけてあります。

痙性麻痺は下肢の自由な動きを阻害したり、変形拘縮の原因にもなります。 痙性治療は運動療法、装具療法、経口抗痙縮薬、ボツリヌス療法、ITB、フェノールブロック、選択的脊髄後根離断術、整形外科手術などを組み合わせて実施します。

脳性麻痺の痙直型両麻痺を持った子どもの多くはGMFCSのレベルⅠ~Ⅲにあるので最終的の移動能力として歩行練習を行うことになります。歩行のみの移動になるのか、車いすなど併用するかはその方の状況によってことなります。1)

脳性麻痺痙直型両麻痺の運動療法では筋力強化やストレッチ、歩行練習ととも身体のイメージを高める練習として以下のようなプログラムをその子に合わせて行うこともあります。

 骨盤を安定させて下肢を選択的に運動させることや下肢を安定させて骨盤をコントロールする練習

②足部を床面に接して動かす練習

③頭部体幹下肢を一直線上にして真っすぐ立つ練習

④足首を使って立位から前方への体重移動する練習

⑤一側の足を後方において前後にステップしているような姿勢を保つ練習 

*ご父兄の方でブログを読んでおられる方へ  脳性麻痺をもった子どもの状態像は複雑なので痙直型両麻痺といっても同じではありません。その子の状況に合わせた支援を専門家と考えることをお勧めします。

参考文献

1)中徹:脳性麻痺の理学療法.理学療法学40(4):302305.2013

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