脳性麻痺 地域リハ 運動面の支援目的
①多様な運動パターンの経験:これは神経可塑性が高い乳幼児期に強調される視点です。人は脳の中に記憶されている多様な運動パターンを組み合わせたり、修正したりすることでより環境に適応しやすいように運動を発達させていきます。脳性麻痺では脳障害の影響で姿勢運動パターンが減少しています。姿勢運動や装具・手術・生活環境の工夫、その他を組み合わせて多様な感覚運動を経験させて潜在的な能力を発揮できるように支援します。
②生活機能を獲得する:生涯にわたり求められる視点です。年齢相応の社会生活、本人の希望を踏まえて必要な生活機能を獲得できるように支援します。方法ではなく、目標の達成感結果が重要になります。
③健康を維持する:呼吸循環器系・運動器系の機能構造をできるだけ発達させ、長く生涯にわたって機能を維持することが求められます。筋肉・骨・関節の構造面の細部にわたる評価と将来を見越した評価は乳児期から継続して必要とされます。支援方法・治療方法は多種多様ですので多職種連携も必要です。生涯にわたって健康状態を維持するためには身体運動の習慣化も必要です。フィットネスに関わる体育系の専門家育成、それを実施する施設環境の改善も必要です。そのためには多くの一般の方々の理解や協力も必要になると思います。
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