脳性麻痺 ジスキネティック型 ジストニック

ジスキキネッティック型ジストニックタイプでは食事の際に口を開けようとすると反り返る、おもちゃに手を伸ばそうとすると全身で反り返るなどの現象がみられます。全身性の反り返りが生じると抱っこしにくいだけでなく、咀嚼嚥下が適切に行えない、上肢が使いにくいなどの困難が生じます。

ジストニックは不随意運動の一種なので意図しないで生じる運動ですが、多くの場合は外部状況の変化に伴って発生します。例えば食べ物を見て、先々口をあけることが必要な状況なので反り返ります。頭で状況を判断して反り返りが生じるまでの時間は非常に短いです。食べ物が口に近づいてきたから動作として口を開ける必要があって反り返っているというよりも、食べる状況を認識したので反り返っているという感じです。

いつも右手で自分の右側においたスイッチを押すことをしている子どもに本人の正中線よりも左側にスイッチをおいた場合には、本人は左側に手をのばすこと必要だとわかっていても右側に手を伸ばしてしまうことがあります。上肢の運動コントロールの問題ではあるが選択的運動の困難さというよりも、無意識下で最初に神経ネットワークに生じた運動指令を抑制することができずに出現している感じです。

そのような子どもはスイッチを提示する時にセラピストが本人の両手を胸の前で押さえていつもの動作の出現を抑えながら、しっかりスイッチの位置を見せるとその後の動作で右手を正中線を超えて左側に手を伸ばすことができる場合があります。選択的な運動の困難さというようりも、動作の衝動性を抑制できない問題と考えられます。療育では待つこと、しっかり空間的な状況を認識する時間をつくってあげることで本人の潜在能力がみられる場合があります。



 

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