理学療法士として乳児期のダウン症児を支援する際に気をつけていることを書きたいと思います。 ①医学的な管理を要する合併症情報を得る 染色体の異常なので様々な合併症の可能性があります。心疾患・骨関節疾患・消化器疾患・眼科疾患などの有無について情報を得ましょう。 ②家族への情報提供 お子さんはどの子も成長しますので気づいた日々の発達について伝えることで家族サポートになります。家族が生活の中で具体的にできる事を伝えることも家族支援になります。親御さんは大変な生活の中であっても、具体的に何かやるべきことがあるということは心の支えにもなると思います。 ③運動発達支援 運動発達の評価が必要です。抱っこ・背臥位・腹臥位・座位・立位・姿勢変換・移動とその月齢で見られる姿勢は姿勢別で全部評価しましょう。得意・不得意などあるとその原因を考えることで全身的な発達を促す運動プログラムを立てる際にヒントになります 興味・関心のある課題かどうかによって姿勢運動の状態は変化するので遊びや対人関係の発達にも注目しましょう。人見知りがでてきたら、不用意に接近しすぎないで、ゆっくりと関わるようにしましょう。 乳児期に関わる理学療法士はお子さんの発達支援と家族支援を同時にできると良いと思います。セラピストの経験が少ない時は慣れるまでは、同日のセッションの中で時間を分けて行ってもかまいません。 こどもリハかわせみ 家族・療育支援者セミナー