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脳性麻痺 ジスキネティック型 運動の特徴

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こどもリハかわせみ  

子どもの中枢神経とやりとりするのはセラピストの醍醐味

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 随分前の事になりますが、小児の理学療法の研修でインストラクターから「子どもの中枢神経とやりとりをしていると感じられる経験を多くの若いセラピストに味わってほしい。」というようなことを言われたことがあります。昔のことなので正確には何て言ったのか忘れてしましましたが、そのようなニュアンスだったと思います。 子どもの中枢神経とやりとりをしている経験とはどんなことを指していたのでしょうか。 すでに子どもができている事を行っている時は、子ども自身の中では当然自分の中枢神経系とのやりとりがあるわけですが、セラピストが何か影響を与えているわけではなく、子どもの中で完結している状態のように思います。 セラピストが無理に子どもができないことをやらせようとする時は、子どもの中枢神経にとってこれまで獲得している方法では対応できないことを体験させていはいますが、それだけでは子ども自身の中枢神経の状態を変化させているとはいえないでしょう。 子どもが何かそれまでと違う方法で新しい課題をクリアできた時、そしてその事に喜びを感じられた時にはじめて子どもの中枢神経に変化がみられたのだと思えます。 日々新たに、目の前にいる子どもの一人一人全員に、そのような体験を作ろうとするとても強い熱意を持ったセラピストにこれまで多くの事を教えてもらったと思っています。 こどもリハかわせみ

姿勢と運動 安定と運動

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運動は姿勢の連続した変化だといわれることがあります。 絵は立ち上がり動作を示したものです。座位と立位は姿勢で、立ち上がっていく経過動作は運動というように思われるかもしれませんが、私たちは立ち上がり動作を途中で停止することができます。中腰でも動きが停止すれば姿勢になります。私たちの運動の中には必ず姿勢が含まれています。 勢いをつけて立ち上がる時は途中で運動を止めることは難しいかもしれませんが、ゆっくりと立ち上がろうとすれば止まることができます。 人間の場合は動きが停止するということは、イコール筋活動が停止するという事ではありません。筋活動はありながら、重力や加速度との平衡状態が保たれて運動が止まっている状態です。姿勢によっては、筋活動は動いている時より強くなる必要があります。中腰姿勢で静止すると脚がプルプルしてきます。 赤ちゃんの発達では動くことが先に獲得され、止められるようになった後、コントロールして動かすことができるようになります。例えば頭部コントロールの発達では、①頭を持ち合上げられるようになる⇒②頭を保持できるようになる⇒③自由に頭を動かすことができるようになるという順序があります。 これは筋肉で考えると納得しやすいかもしれせん。頭を持ち上げるだけなら首の周囲の一部の筋肉だけ使えばできますが、保持しようとすれば首の周りの全部の筋肉や胴体の筋肉も同時に活動しなければなりません。さらに自由に動かすためには筋肉の収縮の程度を筋肉ごとに変化させる必要があります。 こどもリハかわせみ

赤ちゃん 運動発達 寝返り

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 6ヶ月位の赤ちゃんは腹臥位に寝返ろうとして試行錯誤して、繰り返し練習しているように見えることがあります。何ができると寝返りがスムースにできるようになるでしょうか? <運動の分析>背臥位から側臥位への寝返りは上肢の前方へのリーチ動作など全身の屈曲方向の運動ではじまります。次に側臥位から腹臥位になろうとする時には伸展の運動に切り替える必要があります。側臥位になったばかリの時期に頭部や体幹の伸展運動をしたり強すぎる力で伸展運動をすると背臥位に戻ってしまいます。適当な時期に適当な強さで伸展運動を入れることができるとうまく腹臥位になることができます。 <機能の分析>背臥位から腹臥位までの寝返りができるようになるためには次の二つの能力が必要です。①屈曲運動から伸展運動に切り替えることができる。②上部体幹と下部体幹の間にねじれがいれられる。(体軸内回旋といい、体幹筋の適度な筋収縮が必要です)   さらにスムーズに運動できるようになるためには次の能力が必要です。①適切な運動切り替えのタイミングや力加減を記憶する。②その記憶を動作開始前や動作中にそれを利用する。ことができる。 寝返りがスムーズにできるために必要な要素は言葉で列挙すれば複雑ですが、赤ちゃんはそれらをほぼ無意識で獲得していきます。この時赤ちゃんの脳の中ではシナプスの増減や髄消化といた神経のネットワークの変化が起きています。 こどもリハかわせみ

赤ちゃん 定頸

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  こどもリハかわせみ

脳性麻痺 運動障害も多様

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  こどもリハかわせみ

脳性麻痺 診断同じでも状態は多様

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  脳性麻痺という診断がついている方の状態像は複雑です。 こどもリハかわせみ